こんにちは!牛係長です。
資産収入のような不労所得で悠々自適な生活を送る・・・
こんな憧れのような生活をしてみたいかたも多いのではないでしょうか?
今回本記事を書くにあたって、ずっと目指していた「FIRE後の生活」を考える機会がありました。
というのも、疑似FIREをする機会があり、FIRE後の生活をロールプレイすることができました。
この疑似FIREでの体験は、
「FIREすれば幸せになれる」という私の幻想をいい意味で打ち砕いてくれた
ので本記事に残しておこうと思います。
もくじ
疑似FIREとは?
まずは、FIREについてです。
FIREとは
FIRE(Financial Independence, Retire Early)は、経済的自立と早期退職を意味し、不労所得などで会社に依存せずに生きていくライフプラン
今回の疑似FIREを下記の通り定義することとします。
疑似FIREの定義
有給消化などにより会社員としてのポジションは保ちつつ、長期的な自由時間(数か月程度の休暇など)を確保して生活すること。
疑似FIREにFIREっていうことば使っていいの?と思われるかもしれません。
異論反論あるかと思いますが、ここで大事なことは、
「収入の心配をせずに長期間FIREのような生活ができること」が重要なポイントです。
こうすることで、目的としているFIREに近い生活をロールプレイし、自分の方向性があっているか確認することができるのです。
疑似FIREのタイミング・準備
1.疑似FIREのタイミング
疑似FIREをおこなうタイミングとしては、
なるべく現職の他メンバーに影響を与えることがない、かつ復帰後の仕事について考える必要のない状態で有給休暇をとれるタイミングがベストです。
牛係長は、転職前に引き継ぎをすべて終わらせておき、有給消化で1.5か月間の疑似FIRE生活を送ってみました。
また、疑似FIREをするうえでいくつか事前準備をしなければなりません。
2.疑似FIREの準備①:余裕資金の確保
疑似FIREをするうえで、ある程度のまとまった余裕資金を用意しておく必要があります。
なぜかというと、長期間の自由時間で今までできなかったことをするための活動をするためにはお金が必要だからです。
事前に疑似FIRE生活でおこないたい事柄をまとめておくと、計画的な資産確保が可能になります。
ある程度の余裕資金を確保しておき、疑似FIRE生活を充実したものにしましょう。
3.疑似FIREの準備②:現職の引継ぎ
疑似FIRE体験の前に、現職の引継ぎを行っておきましょう。
長期間の有給消化により、現職の他メンバーが業務に支障をきたすことを避けるためです。
もっとも、これは有給休暇中での緊急の呼び出しを防ぐ意味もあります。
疑似FIRE後にもとの職場に戻る場合は、その後の人間関係を円満にするためにも業務の調整が必要です。
4.疑似FIREの準備③:有給申請
疑似FIREの前に有給申請はかならず行っておきましょう。
ここで、疑似FIREと実際のFIREでは収入の入り方に違いがあることを意識しておきます。
疑似FIREと実際のFIREとの違い
疑似FIREでの収入:会社からの給料(有給)
実際のFIREでの収入:資産やしくみによる不労所得
疑似FIREは会社からの収入は必須ですので、あらかじめ業務調整しつつ有給休暇申請をしておきましょう。
疑似FIRE体験の意義
疑似FIRE体験をする意義は、不労所得でFIREした際のロールプレイをすることです。
例えば、
・自分の技術力で本当に食べていけるかどうか確認したい
・FIREを目標としているが、本当にFIREすることで理想の生活が手に入るのか確認したい
このようなことを疑似FIRE生活を通して確認することができます。
(副業にチャレンジする場合は、勤めている就業規則を確認して副業可能かチェックしておきましょう。)
「FIREすれば幸せになれるか」ということを検証することができるわけですね。
ところで、著書「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」によると、生きがいのある幸福な人生には3つの無形資産が必要であるといわれています。
1.生産性資産:スキルや知識など、仕事で生産性を高めて成功し、所得を増やすのに役立つ要素
2.活力資産:肉体的・精神的な健康のこと。パートナーやその他の家族との良好な関係も含まれる
3.変身資産:人生100年ライフを生きるうえで大きな変化を経験し、多くの変身を遂げること
引用:LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略
※詳細な3つの資産の解説は割愛(気になるかたは実際に本を手に取って読んでみることをおすすめします)
疑似FIREでは、これらの資産が充分であるかどうかも体感することができるのです。
疑似FIRE体験での気づき
実際に私が疑似FIREを体験すると、面白いことに気づくことができました。
ここでは、牛係長本人が疑似FIREしたときの気づきを記載します。
疑似FIREでの気づき(一例)
1.副業にチャレンジした結果、受注までのプリセールスを無償でする必要があり、会社員と比べて稼ぐことが難しい
2.自分だけに自由な時間があっても周囲のひとは忙しいため、遊んではくれない
3.仕事が嫌いなのではなく、自分に決定権がない(働く時間・場所・ひとを決める権利がない)環境が嫌だった
4.ひとの役に立てるような仕事をしたいが、需要にあったスキルが足りない
5.自由な時間はとてもわくわくする
想定はできていたものの、実際に体験してみるとかなり印象に残る体験でした。
同時にいまの自分になにが足りないかを感じさせてくれるとともに、自由な時間の偉大さを感じる有意義な時間になります。
疑似FIREの最大のメリットは、
自分の市場価値を落とすことなく会社員に戻って働くことができる点です。
ここで注意点です。
疑似FIREの注意点
・疑似FIREとFIREの収入源は異なる
・疑似FIREは有給休暇など会社員としての立場を使っているため、収入がある程度保証されている
・疑似FIREは期間が限られている
疑似FIREとFIREでは収入源が異なるため、FIRE後のリアルな資産変動やそれに伴う心情の変化を感じることは難しいです。
また、疑似FIREは自由に過ごせる期間も限られています。
疑似FIREとFIREの違いはあらかじめおさえておきましょう。
まとめ
今回は疑似FIREの体験をもとに、疑似FIREのすすめに関する記事を書きました。
疑似FIRE生活は、FIREを目指しているかたにとって
「本当にFIREをすれば幸せになれるのか」を確認するうえで大変有効な手段となります。
自由な時間を使いこなせるのかは自分次第!
ぜひ疑似FIRE生活を検討してみてはいかがでしょうか。
▶参考引用文献