コロナの影響を受けて、2020年から簿記2・3級はネット試験を開始しています。
いつでも受験できるメリットがある反面、ネット試験についてあまり情報がなく不安に感じるかたもいらっしゃるのではないでしょうか。
簿記3級であれば独学でも十分に合格は可能です。
今回は会計や経営を管理するうえで必要となる簿記について、勉強方法を解説していきます。
本記事では2021年7月22日時点の情報を掲載しています。
こんな方におすすめ
- 簿記3級の内容について気になるかた
- 簿記3級のネット試験(CBT形式)の経験談を知りたいかた
- 簿記3級に合格するまでの勉強方法・時間の目安を知りたいかた
- 試験前の対策方法について悩んでいるかた
▼本記事の信頼性
筆者は2021年の7月に簿記3級を受験し、無事資格取得することができました。
もくじ
簿記について
簿記の概要
簿記とは、日本商工会議所が運営している検定試験です。
簿記は1~3級・簿記初級と区分されています。
簿記3級の試験範囲は、基礎的な取引の仕訳や帳簿への記載・伝票の読み書き・財務表の作成などをまなぶことができます。
簿記を勉強してお金の知識をみにつけることは重要だといえます。
簿記の資格を取得することで、自分の資産や負債、お金の流れを意識することができ資産管理に応用することができます。
また、株の投資をする際には会社の経営状況を把握するために財務諸表を読む機会があります。
財務諸表の読み方は簿記を通して学ぶことができるため、正しく会社の経営状況を読み解くために簿記の知識は必須です。
簿記3級受験時の費用
簿記3級の場合、受験費用は
2850円(受験料) + 550円(事務手数料) = 合計3400円
合計3400円かかります。(2021/07/28時点)
簿記3級の合格率
簿記3級は毎回変動はあるもののおおよそ40%~60%前後の合格率となっています。(参考:日本商工会所ホームページ)
だいたいふたりひとりは合格しているといった結果ですね。
難関ではないものの勉強をして対策しておかないと合格は厳しいといった難易度です。
簿記3級の勉強時間
私の場合、勉強時間は合計約80時間程度です。
IT企業勤めなため会計業務はしていませんでしたが、投資をしていたため財務表を読むことに抵抗はありませんでした。
勉強スケジュール
平日:帰宅してから1時間程度仕訳など短い時間で取り組める問題を中心に勉強
休日:帳簿や財務表など比較的長時間要する問題を中心に2時間程度勉強
勉強スケジュールを2か月程続けて合格することができました。
受験形式
受験形式は大きく2つに分かれており、従来通りの筆記試験形式と2020年に新しく開始したネット試験形式になります。
筆記試験(従来) | ネット試験(CBT) | |
受験形式 | 2・6・11月に開催する試験日に商工会議所に行き筆記で受験する形式 | 任意の日にちにテストセンター会場を予約し、会場のパソコンを使用して受験する形式 |
メリット | 筆記試験に慣れている場合、試験に抵抗なく挑むことができる | 近くのテストセンターで受験可能なため、予約すればいつでも受験することができる。 |
デメリット | 受験日は2・6・11月のいずれかにしなければいけない。 | パソコン操作に不慣れだと回答に手間取ってしまう |
「パソコンに抵抗があるから筆記で回答したい!」というかたは、2・6・11月の中から受験日を決めて筆記試験で受験しましょう。
「パソコン操作になれていて、すぐにでも受験したい!」というかたは、お好みの日にちでテストセンターを予約してネット試験で受験可能です。
おすすめ簿記3級教材
1.パブロフ流でみんな合格シリーズ
パブロフくんが簿記を理解していく姿を見ながら簿記が勉強できる教材です。
簿記の理解と練習問題を細かく交互に解いていく様式になっているので、自分が本当に理解できているか逐一チェックできます。
インプットした知識を使って問題を解きたい場合、他の問題集と組み合わせることでより深く知識の定着を図ることができます。
ポイント
簿記初心者でも安心の解説&練習問題
問題数が足りない場合、他問題集と合わせて勉強すると知識が深まる
2.本試験問題集
実際の簿記3級試験を想定して作成された問題と解説がついている教材です。
実践に近いため、本試験問題集が解けるようになればかなり合格ラインに近づくと思われます。
本番の試験を想定しているため、初めて簿記を勉強する方には少々難易度が高いです。
仕訳ってなに?という状態であれば、他の教材を勉強してから問題集を解くようにしましょう。
ポイント
試験本番さながらの問題集
簿記初心者のかたは難易度高め
簿記3級の勉強フロー(初心者)
勉強フロー
1.仕訳や帳簿のイメージをつかむ。
2.イメージがつかめるようになったら2冊目の問題集を使い、時間を図りながら問題を解く。
3.間違えた問題は正解するまで何度も解いていく。
パソコンによる数字の打ち込みにも慣れておくためにパソコンを使いながら問題を解いていきました。
メモをパソコン画面に打ち込む際にミスを防ぐためです。
勉強のポイント
・仕訳のイメージをつかむ
・時間を図りながら問題を解く
・ネット試験受験の場合はパソコンを使って問題集に取り組む
ネット試験(CBT形式)受験時のポイント
1.数字のタイピングに慣れておく
メモを使いながらパソコンで数字を打ち込む作業に慣れておくとスムーズに回答することができます。
パソコンのタイピングミスによって減点されないように、練習問題を解くときにはパソコンを使うと慣れていきます。
本番ではメモ用紙も渡されるため、パソコン操作とメモ用紙の使い分けをイメージすると焦らずに問題に取り組むことが可能です。
2.パソコン独特の操作を確認する
問題を切り替える際にどこで切り替えるのか認識する必要があります。
2021年7月22日に受験した際は画面左下に問題ページを切り替えるタブのようなボタンがありました。
誤って問題をすべて解き切らずに試験終了ボタンを押さないように気をつけましょう。
試験終了後には、結果印刷ボタンを押下し受験結果を印刷します。
詳細はCBTの案内係の説明があるため話を聞きましょう。不明な場合は呼び出しボタンで案内係に聞くことが可能です。
3.持ち物に気を付ける
全般に言えることですが、忘れ物には気をつけましょう。
簿記3級ネット試験(CBT)で必要な持ち物
・本人確認証
・電卓
CBT-Solutionsのホームページを確認し本人確認証を持参しましょう。
多機能な電卓は持ち込み不可です。特別な機能のない電卓を用意しておく必要があります。
(参考:https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/class3/exam)
まとめ
簿記3級はネット試験で受験可能です。
テストセンターを予約すればいつでも受験可能なのはありがたいですね。
今回の記事が簿記3級の受験の参考になれば幸いです。
ネット試験のポイント
・数字のタイピングに慣れておく
・パソコン独特の操作を確認する
・持ち物に気を付ける
簿記3級に合格後は、簿記2級の合格も狙っていきましょう!
独学で簿記2級ネット試験合格までの勉強方法をまとめた記事があるのでご参考まで。
>>簿記2級ネット試験の独学勉強方法を解説!【簿記2級合格体験記】
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