こんにちは!牛係長です。
本記事では、会計業務未経験の筆者が簿記2級のネット試験を独学で合格した体験を記事にしています。
本記事を読むことで、
簿記2級試験を独学で合格する勉強方法を知ることができます。
結論から申し上げると、
独学での勉強方法のコツをつかめば簿記2級ネット試験に合格することはできる
ということです。
しかし、簿記2級は簿記3級と比較して、出題範囲の広さや問題量といった点で難易度が上がっているため、簿記2級の試験に対応した勉強方法を知っておかないと合格は厳しいといえます。
詳細について解説していきます。
▼この記事を書いているひと
もくじ
簿記2級独学は厳しい?
簿記2級を独学で合格するのは十分可能です。
なぜかというと、会計業務未経験の筆者が簿記2級に独学で合格しているためです。
しかしながら、無計画に簿記2級を独学で勉強してしまうと時間が膨大にかかってしまいます・・・
そこで、今回は簿記2級を独学で勉強する際のコツをご紹介します。
簿記2級を独学で勉強するには、
1.簿記2級の出題範囲を知る
2.簿記2級の独学方法を知る
3.モチベーション管理を知る
が重要です。
なお、簿記2級を取得する前にあらかじめ簿記3級を取得しておくことをおすすめします。
簿記3級については、
>>日商簿記3級ネット試験の勉強方法を解説!【独学で資格取得できる】
で解説していますのでご参考まで。
1.簿記2級の出題範囲を知る
簿記2級では大きく5問に分けられており、商業簿記・工業簿記の2つの知識を問われます。
全問100点満点で70点取得すれば合格となります。
点数配分 | 問題内容 | |
第1問 | 20点 | 商業簿記の仕訳問題が出題されます。 |
第2問 |
20点 | 商業簿記の仕訳を基本とした帳簿への記帳などが出題されます。 |
第3問 | 20点 | 財務諸表への記帳など総合的な問題が問われます。連結決算や本社・支店会計などを前提とした問題も出題されることがあります。 |
第4問(1) | 12点 | 工業簿記の仕訳が出題されます。 |
第4問(2) | 16点 | 費目別原価計算・標準原価計算・直接原価計算・総合原価計算などをもとに各勘定の計算や損益計算書・配賦表の記帳などが出題されます。 |
第5問 | 12点 | CVP分析・直接原価計算・総合原価計算・差異分析などの問題が出題されます。 |
試験時間は90分です。
問題数のボリュームが多いため、時間配分に気を付けながら問題を解いていく必要があります。
筆者の体験談ですが、牛係長は工業簿記は範囲でないと勘違いしており、受験日直前に出題範囲になっていると知りました・・・笑
不合格の場合、受験費はもちろん返ってきません。
あらかじめ過去問や問題集を一目通しておき出題範囲を確認しておくことよいでしょう。
2.簿記2級の独学方法を知る
簿記2級ネット試験の出題範囲を理解することができたら、今度は出題範囲を解けるようになるための独学方法を知る必要があります。
今回は、筆者が実際に合格するまでの独学勉強フローをご紹介します。
参考書を一読する
まずは参考書を一読していきましょう。
なぜかというと、簿記2級ネット試験を合格するためには、試験で出題される『言葉』を知る必要があるためです。
簿記2級は簿記3級よりもさらに多くの専門用語が使われています。
簿記の問題を読んだときに、
「日本語がわからなくて解けない・・・」
なんてことがないように、参考書を一読して簿記2級で出題される言葉の意味を理解していきましょう。
簿記の専門用語につまずくと、簿記2級の独学が厳しいと感じます・・・
そこで、まずは簿記に不慣れなかたでも理解しやすい参考書を選ぶことがポイントになります。
実際に筆者が簿記2級のネット試験対策として使用した参考書は、「パブロフ流でみんな合格」シリーズです!
ポイント
・イラストで仕訳イメージをつかみやすい
・ネット試験にも通用する内容
・練習問題も用意されているため、知識定着の確認ができる
商業簿記・工業簿記ともに参考書を使用して簿記2級の言葉を理解し、効率的に独学を進めていきましょう。
解説を読みながら問題集に取り組む
簿記2級の言葉や文章に慣れてきたら、問題集に取り組んでいきましょう。
実際に私が簿記2級に合格するまで使用していた問題集は、「合格するための本試験問題集 日商簿記2級」シリーズです。
ポイント
・しっかりとした解説あり
・簿記2級ネット試験で類似した問題がある
・大量の問題が用意されている
最初は問題がなかなか解けないです。
わからない場合はすぐに解説を読み、問題の解き方に慣れていくことが重要になります。
参考書と併用して問題集に取り組み、解き方を学習していきましょう。
問題集に取り組む(2周目)※解けない問題にチェック
一通り問題集を解き終えたら、2周目に入ります。
ここで、一回目とは異なるポイントとしては、解けなかった問題にチェックをしていくことです。
なぜチェックをするかというと、
一回目の学習で理解しきれていないポイントをあぶりだすためです。
「理解できていない」 = 「自分の苦手ポイント」
であるため、参考書やネットで検索して間違えた問題を徹底的に調べて理解していきます。
また、自信がないけど正解している問題もチェックマークを付けていきましょう。
チェックマークを中心に問題を解いていく(3周目)
2周目でチェックマークがついた問題を中心に解いていきます。
自分が苦手だった問題を再度解くことで、理解できていないところを穴埋めしていきます。
★ポイントは、1回目と2回目で正解している問題は、すでに自分のあたまで理解できているのでスキップしましょう。
なぜかというと、自分が理解できている問題をまた解く時間がもったいないからです。
苦手をピンポイントでつぶしていくことで、効率的に簿記2級のネット試験合格にむかっていきましょう!
3.モチベーション管理のコツを知る
簿記2級ネット試験を独学で合格するためには、モチベーション管理が重要になります。
モチベーション管理が重要になる理由
・いつでも簿記の勉強をやめられてしまう
・簿記の用語を使った文章問題が多いため疲れる
・遊ぶ時間を犠牲にしなければならない
こういったいくつもの罠が存在します。
「やっぱり簿記2級に独学で合格するのは厳しいかも・・・」と途中であきらめてしまっては元も子もありません。
今回は、筆者が実際に合格までに行ったモチベーション管理のコツをご紹介していきます。
モチベーション管理のコツ① 簿記2級を取得する目的を明確にする
みなさんが簿記2級を取得する理由はなんですか?
資格取得の目的が明確になっているとモチベーションが上がり、勉強に身が入りやすくなります。
簿記2級の目的について、例えば下記のようなことが考えられます。
・会社の資格取得奨励金がもらえるから
・経理業務の知識をつけて、業務を効率的に行いたいから
・株式投資で企業分析をするために必要な知識だから
・簿記2級の資格取得をして副業の応募条件を満たしたいから
ポイントは、モチベーションを保つために自分が納得できる資格取得の目的をもつこと。
資格コレクターであれば資格取得を目的としてモチベーションを保つことができるでしょう。
しかしながら、ひとの時間は有限です。
もし目的がはっきりしていないなら、とってもとらなくてもいい資格に対して努力する時間はもったいないです!
あくまで資格取得は手段であって、ゴールではないことに気を付けましょう。
私の場合は、株式投資をしていたのですが、財務諸表を読むことに苦戦していました。
そのため、簿記の勉強をして正しく財務諸表を読めるようになることで、精度の高い投資をしていくことを目的にしていました。
今では、簿記2級の資格が役に立っていて、企業の経営状態の分析を難なく行えているので簿記2級の資格を取得してよかったと思っています!
モチベーション管理のコツ② 簿記2級取得後の具体的な自分を想像する
簿記2級を取得した後、みなさんはどのような姿になっているでしょうか。
「毎月のお給料がアップして、ちょっとした贅沢ができるようになっている」
「経理業務の理解が深まり、バリバリ仕事ができるようになっている」
「会社の経営状況を分析できるようになり、納得のいく投資ができる」
取得後の自分の姿をより具体的に想像することができればモチベーションアップにつながります。
私の場合、精度の高い投資をすることができるようになり、月10万円以上の不労所得が入る姿を想像していましたw
より具体的に想像すればするほど勉強に熱が入っていきました!
より具体的に輝いている自分を想像していきましょう!
モチベーション管理のコツ③ 合格後にちょっとしたご褒美を用意しておく
一生懸命勉強して資格を取得できたときは、ちょっとしたご褒美を自分に用意しておきましょう。
夕飯は少し豪華なものでもよし!ちょっとした旅行に出かけるのもよしです!
資格を取得するという自分との約束を守ることができた自分をほめてあげましょう。
試験が終わった後、「合格」という文字をみた後の豪華な食事は日常の食事とは違ったおいしさを味わうことができますよ!
モチベーション管理のコツ④ たとえ不合格になってもポジティブシンキング
一番挫折しやすいポイントとなるのは、「不合格」となってしまった瞬間です。
そんな...一生懸命勉強してきたのに不合格だなんて...
もうダメだ。やっぱり私に独学なんて無理だったんだ。おとなしくラーメン食べて寝よう。簿記勉強するんじゃなかった。
こんな心境に陥りがちです。
実際私も一度不合格になってしまいました。
しかしながらここで諦めてしまうのが一番もったいないです!
不合格になっても結果通知で点数を教えてくれます。
「自分の実力が把握できた!」とポジティブにとらえ、次回の合格に向けて勉強していきましょう!
簿記2級ネット試験に独学で合格するまでの勉強時間(体験談)
ご紹介した勉強方法で簿記2級ネット試験に合格するまでの勉強時間をご紹介します。
前提として、
・簿記3級は取得済み
・会計業務の経験はなし
の筆者が簿記2級ネット試験に合格するまでの時間となります。
結果はというと、
ポイント
・総勉強時間:約150時間
・1日あたり3時間で毎日勉強
でした。
間をとらずに毎日簿記の勉強をしていたため、独学にしては短時間で簿記2級の資格を取得することができました。
独学で簿記2級を勉強するメリット
独学で勉強する大きなメリットは低コストであることです。
独学の場合、必要なものは参考書・問題集・筆記用具・ググることができる機械・受験料のみです。
通信講座の受講料はかからないため、通信講座を受講しているひとに比べて数万円浮きます。
しかしながら、このインターネットの時代、教材はネット上のいたるところに転がっています。
調べることが苦でない場合は、独学で勉強していきましょう。
独学で簿記2級を勉強するデメリット
独学で勉強するデメリットは、誤った理解をする可能性があることです。
ある程度参考書の解説を読めば理解できるようになっているものの、個別サポートはしていないため通信講座ほど丁寧に理解することはできません。
そのため、参考書をみても理解できない場合は自分で調べる必要があります。
誤った理解をしないか不安なかたは通信講座を受講しましょう。
まとめ
簿記2級の独学勉強方法についてご紹介しました。
簿記2級ネット試験独学のポイント
1.簿記2級の出題範囲を知る
2.簿記2級の独学方法を知る
3.モチベーション管理
簿記2級は非常に役立つ人気資格です!
モチベーションや勉強方法をマスターすれば効率的に資格取得をすることができるはずです!