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WinActorのメリットデメリットをWinActor愛用歴3年の僕が解説していきます。
WinActorとは?
国内シェアNo.1のRPAツール
WinActorは国内シェアでNo.1となっています。
WinActorを導入している業種は多種多様で、金融・IT・食品系や自治体など幅広いです。
事務作業や繰り返し作業はどの業種にもあるわけなので業種問わずに導入されています。
提供している会社はNTTグループのNTTアドバンステクノロジです。
日本の大手企業が提供しているので、導入実績も多く安心してツールを使用できます。
WinActorの特徴
WinActorの特徴は以下3点です。
ポイント
①日常業務の繰り返し作業を自動化可能
②実施手順やデータが整理されている作業で効果を発揮
③IE・Windows・Javaアプリケーション・Excel操作をプログラミングせずに簡単自動化
自動化したいけどプログラミングの経験があまりない人にはかなり使い勝手の良いツールになります。
有償サポートサービスもあるため、自分ではどにもならない場合はサポートを利用することもできます。
料金プラン
2021/04/18現在の最新版はWinActor ver.7ですが、
ライセンスは「ノードロックライセンス」か「フローティングライセンス」のどちらかを選択する必要があります。
ノードロックライセンス:パソコン1台でWinActorを使用する場合
フローティングライセンス:複数のパソコンでWinActorを使用したい場合
その他にも機能別に「フル機能版」か「実行版」のどちらかを選ぶ必要があります。
フル機能版:エミュレーション(操作の記録)やシナリオ編集・実行等のすべての機能が使用可能
実行版:シナリオ読み込み・実行が可能
フル機能版のノードロックライセンスで1ライセンス908,000円/年です。
フローティングライセンスはオープン価格になります。別途有償サポートを受ける場合は問合せが必要になります。
WinActorのメリット
メリット①事務作業を自動化可能
RPAツールにすべて共通していることではありますが、事務作業の繰り返し業務を自動で実施してくれます。
自動化可能な作業の例として、エクセル情報のシステム投入やIEを使用したシステム操作・Java操作の自動化があります。
ポイント
繰り返し業務を自動化することにより人材の有効活用をすることができます。
単純作業はWinActorに実施してもらい、よりクリエイティブな仕事に人材を割り当てることが可能となります。
メリット②マニュアルが丁寧
WinActorのライセンスを購入すると実行ファイルの他にPDF形式のマニュアルがついています。
ポイント
画像付きのマニュアルで説明されており、RPA初心者の方でも簡単に操作方法を調べてツールを作成することができます。
マニュアルの内容はWinActorの起動のさせかたから自動化するために必要なシナリオの組み立て方まで掲載されています。
日本語のマニュアルで操作方法の詳細まで説明されているため日本人がシナリオを作成する際は大変役立ちます。
メリット③誰でもわかりやすい仕様
作業を自動化させるためにはシナリオを作成する必要がありますが、シナリオの流れを視覚的にとてもわかりやすく表示してくれます。
ポイント
プログラミングをやったことのない人にも比較的取り扱いやすい仕様になっています。
一度使い方をマスターすれば容易にIE操作も自動化させることができます。
WinActorのデメリット
デメリット①自動化困難な作業がある
自動化する際、基本的にはマニュアルに操作方法が記載されていますが、一部自動化不可能な作業があります。
ポイント
すべてのパソコン作業が自動化可能とは限りません
2020年現在では画像認証はかなり厄介です。
ディスプレイの解像度やウィンドウの大きさによって同じような画像を見ているはずなのに認証できない事象があります。
デメリット②個人は使用できない
WinActorは法人向けのツールなので個人がWinActorのプログラムを実際に触りながら学習することが難しいです。
ポイント
WinActorのターゲットは法人です。
ライセンス料金も年間数十万であるため気軽にライセンスを購入できる値段ではないことがわかります。
個人でRPAツールについて学習するのであれば、UiPathなど無料期間のあるRPAツールを使用すればRPAについて学習することができます。
デメリット③バックグラウンドで実行できない
WinActorはバックグラウンドで自動化の操作を実施することができません。
ポイント
WinActorを使用する際はパソコンの電源がついておりデスクトップが起動している必要があります。
無人で自動化処理をさせたい場合は、WinActorをインストールしているパソコンが消灯しないようにあらかじめ設定しておきWinActorの指定時間処理の設定をする必要があるでしょう。
WinActorを導入した感想
圧倒的な時間効率化
牛係長の現在の業務でサーバを大量に構築する必要があり、サーバごとにIE操作をして設定を変更する操作に時間がかかっていました。
納期は迫っているものの手の空いている人もいなかったため、WinActorを使うことになりました。
IEの作業をWinActorでやってくれるので圧倒的に作業効率が良くなりました。
精度の高いシナリオを作っておけば、サーバの設定値を間違えて設定する恐れもなくなり、WinActor実行後に人が設定値をチェックするのみになっています。
繰り返し業務のミスが激減
人間が繰り返し業務をやると集中力の低下などによって作業のミスが発生してしまうものですが、WinActorによって作業ミスが激減しました。
従来では毎月システムを起動してデータを投入するのに1時間ほどかかっていましたが、入力するデータをエクセルシートに記載して読み込ませるだけで精度よく自動的に実施してくれます。
感覚としては秘書にデータを渡してシステムにデータを投入してくれている感じです。
マニュアルが丁寧で正直サポート必要なし
初めてWinActorを使用したときは当たり前ですがシナリオの作成方法がわからなかったです。
ただ、ライセンス購入時についてくるマニュアルが丁寧だったので読みながらシナリオを作成していきました。
有償サポートやWinActorのシナリオ作成に関する勉強会が開催されていますが、PC操作に慣れていれば正直さほど参加する必要ないと思います。
それほどマニュアルで丁寧に解説されているので、ある程度PC操作に慣れている方であればマニュアルで充分かなという感じです。
WinActorを使用するのにおすすめなひと
1.繰り返し作業が負担になっているひと
整理されたデータを毎回同じような手順で実施していて他の仕事ができていないひとはおすすめです。
WinActorがあなたの秘書の代わりになって繰り返し業務実施してくれます。
2.従業員減少への対策を考えているひと
日本の少子高齢化に伴い、労働者減少に危惧しているひとは多いと思います。
人的なリソースを有効活用するために単純な作業をWinActorに任せて、クリエイティブな仕事に人的リソースをシフトしたいひとはおすすめです。
3.プログラミングに詳しくないひと
自動化したいけどプログラミングはハードルが高いし詳しいひとが周りにいない。
そんな悩みを持たれている方におすすめです。
WinActorは自動化するために特別なプログラミング知識は必要ありません。
マニュアルが丁寧なので、読みながら自動化のシナリオを作成することができます。
もし自動化するにあたって困ったことがあれば有償サポートサービスもあります。
まとめ
WinActorについてご紹介しました。
WinActorは多くの企業に導入実績のあるRPAツールです。
従業員のリソースの最適化を考慮するうえでWinActorを検討する価値はあるかなと思います。
WinActorの詳細についてはこちら