こんにちは。牛係長です。
転職を検討するときに気になるのは、年収が上がるのか下がるのかですよね。
生活していくのに切っても切り離せないものは、やはりお金。
キャリアアップと同時に年収も上がるに越したことはないです!
ところで、転職活動の場合、新卒採用のときとは異なり年収交渉というものがあります。
いくらの年収・給与であれば入社しますよ!といったことを相手企業と話しあうようなことです。
給与交渉をするとき、自分の市場価値がわからないと交渉が決裂してしまい、悔しい思いをすることも少なくありません。
そこで、今回は転職活動での年収交渉をして年収アップにつなげる方法について解説していきます。
まず結論から先に申し上げますと、初心者でもやりやすい給与交渉の方法としては
「転職市場で自分の価値を相見積もりしてもらう」ということです。
どういうこと?と思われるかたが多いと思いますので、詳細について解説していきます。
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年収交渉とは?
年収交渉とは、志望先の企業と話し合い自分の給与を決定することをいいます。
基本的に相手企業から、年俸・年収・福利厚生・制度などを含めた雇用条件を提示されるため、提示された条件で雇用契約をしてよいかどうかを決めていきます。
筆者の体験談として、企業複数社が提示いただいた項目は以下の通りです。
企業によって提示される内容が異なりますので、参考程度にしていただけたらと思います。
提示される雇用条件について(例) | |
提示項目 | 具体例 |
職種 | 〇〇エンジニア・ |
職位 or 雇用形態 | 一般社員 |
勤務地 | 東京 |
試用期間 | 3か月 |
入社予定日 | 〇〇年4月1日 |
勤務時間 | 9時00分~17時30分(実働7.5時間) |
休日休暇、休業制度 | 完全週休2日制、国民の祝日、年末年始、有給休暇、介護休業制度、〇〇休暇 |
賃金(給料)・手当 | 想定年収〇〇万円、賃金支払日〇〇日、賞与〇月、〇月、退職金、交通費全額支給、時間外勤務手当、資格手当 |
各種保険 | 健康保険、雇用保険、労災保険 |
その他 | 厚生年金、企業年金基金 |
転職活動する前に、いまの職場で提示項目について確認しておいたほうがよいでしょう。
なぜなら、上記項目などを参考に給与交渉する場面が出てくるためです。
現在の自分がもらっている給料や待遇を知らずに転職してしまうと、かえって待遇が悪化してしまう可能性があります・・・
いまの職場の雇用条件を改めて見直してみましょう!
年収交渉のタイミングについて
年収交渉のタイミングで多いのは、最終面接通過後です。
最終面接通過後に雇用条件について提示されることが多いです。
タイミングを知っておくと、誤ったタイミングで年収交渉せずに、安心して面接を受けられますよね(笑)
また、事前に面接で残業時間や源泉徴収での年収額など、雇用条件に関することを聞かれることが多いです。
なぜなら、現職での条件をもとにあらかじめあなたの雇用条件をおおまかに考慮する必要があるためです。
自分の市場価値を提案するためにも、現時点の雇用条件は確認しておきつつ年収アップを狙っていきましょう!
年収アップの交渉で事前に準備すべきこと
1.源泉徴収票の確認
転職の志望先企業から事前に聞かれることが多いため、あらかじめ確認しておきましょう。
志望先企業から聞かれて答えられなければ、企業側からしてもどのくらいの雇用条件を提示すればいいか困りますよね・・・汗
現時点の雇用条件が理解できてこそ有意義な給与交渉ができます。
ちなみに源泉徴収票は例年1月中旬から下旬に送られてきます。
源泉徴収票をなくしてしまった場合、会社で確認するか再発行の手続きが必要になります。
上記HPから再発行の手続きをして源泉徴収票を確認しましょう!
2.現職での福利厚生を含めた年収を金額ベースで算出
あらかじめ福利厚生などの待遇を金額換算して年収を計算しておくことをおすすめします。
なぜなら、年収の金額でみるとアップしているように見えても、福利厚生が亡くなっている場合があるためです。
たとえば、以下の雇用条件の例を考えてみます。
雇用条件 | 現職 | 転職希望先 |
年収 | 440万円 | 480万円 |
福利厚生 |
社宅制度(自己負担:15万円/年) 退職金制度(38万/年) |
なし ※賃貸(自己負担:84万円/年) |
現職は年収440万円、社宅制度と退職金制度があり、転職希望先は年収480万円であるとします。
いっけんすると転職希望先のほうがお金を多くもらえるように見えます。
福利厚生がある場合、年収とは別に金額ベースとして換算しトータルで判断する必要があります。
今回の例の場合、現職では社宅制度と退職金制度があるのに対し、転職希望先では賃貸は実費(月7万円の物件に住むことを想定)・退職金制度なしとしています。
福利厚生だけに注目すると、現職のほうが住居費(約69万円)と退職金(38万円)でトータル107万円転職先より恩恵をうけていることになります。
つまり、例でいうと現職のほうが雇用条件でみると優れているという結論になります。
(※社宅については、自己負担分のみを給料から引かれている場合、税金面でもメリットがあるためさらに恩恵を受けることになりますが、今回は割愛しています)
福利厚生については、見逃しがちになってしまいやすいので今一度転職前に確認しておきましょう!
3.他内定先の雇用条件の把握
複数社から内定をもらっている場合、提示されている雇用条件についてすべて把握しておきましょう!
なぜかというと、他企業の雇用条件と比較することで自分の適性な市場価値を推し量ることができるためです。
大まかな自分の市場価値を理解したうえで、より自分にとってメリットのある雇用条件を選択していきましょう。
次移行で具体的な雇用条件の比較方法について記載していきます。
年収アップのために「自分の価値を転職市場で相見積もりしてもらう」
年収アップを狙うために必要なことは、自分の価値を転職市場で相見積もりしてもらうことが必要不可欠です。
転職市場での相見積もりとは、複数社から雇用条件を提示してもらい、自分の経験を評価することです。
ここでポイントは、複数社から雇用条件を提示してもらうことです。
これはなぜかというと、1社の雇用条件で判断すると安値で買いたたかれてしまう可能性があるため危険です。
会社目線では、株主に経営状況をよく見せるため、コストを削減する必要があります。
もちろんコストには人件費も含まれるため、できるだけ安く人を雇うことができればいいに越したことはありません。
つまり、会社側はできるだけ雇用条件や年収を下げて提示する必要があります。
しかしながら、はじめて転職するひとから見ると一社の雇用条件では良し悪しの判断はつきませんよね・・・
一番悲惨なのは、一社の条件だけをみて「自分の価値はこれだけしかないんだ・・・まぁいいか」という誤った判断をしてしまうことです。
後で自分の市場価値に気づいても手遅れになるため、確実に複数企業から雇用条件を提示してもらい、自分の市場価値をしっかりと把握しましょう!
年収アップのために相見積もりをした結果
ここでは私が実際に複数企業から雇用条件を提示していただき、自分の市場価値を相見積もりした結果です。
A社 | B社 | C社 | |
年収(残業なし手当) | 470万円(住宅手当込) | 465万円(住宅手当込) | 536万円(住宅手当無) |
就業時間 | 7.5時間 | 7.75時間 | 7.5時間 |
社宅 | 無 | 独身寮有(自己負担25000円/月) | 無 |
各種保険 | 有 | 有 | 有 |
退職金制度 | 有 | 有 | 有 |
確定拠出年金(DC)制度 | 無 | 有 | 有 |
将来設計をもとに考えた結果、今回はC社への内定承諾をすることにしました。
現職はB社の年収額より低かったため、年収アップすることができました。
筆者が利用した転職エージェント
筆者が活用したエージェント
・リクルートエージェント
・マイナビエージェント
今回年収アップの交渉をするため、転職エージェントに協力していただきました。
体感的に、リクルートエージェントは一番年収交渉を積極的にしていただきました!
エージェント側の事情など、かなりマニアックな話まで付き合っていただき、転職市場やエージェント側での利益の上げ方まで包み隠さず教えてもらい、とても丁寧な対応でした。
マイナビエージェントは求人数が多く、多種多様な職種をカバーしているため、どの業種に転職しようか迷われているかたにおすすめです!
まとめ
転職で年収アップをするためにすべきこととして、
複数企業に相見積もりをしてもらう
ことが必要です。
自分の正しい市場価値を理解したうえで、後悔のないようにキャリアアップを目指しましょう!