こんにちは!牛係長です。
最近よく耳にする「FIRE(経済的自立と早期リタイア)」。
働かずに好きなことをして暮らす生活は誰もが憧れますよね。
ただ、「FIREとは何か」「具体的にどうすればFIREできるのか」と疑問を抱く人も多いでしょう。
本記事ではFIREを目指す初心者に向けて、FIREの基本的な知識から具体的な達成方法まで、詳細かつ具体的な解説を交えて徹底的に解説します。
1. FIREとは?基本の考え方
FIRE(Financial Independence, Retire Early)とは、「経済的自立と早期リタイア」を意味します。
具体的には、労働による収入に依存せず、資産運用や不労所得など、資産から得られる収入だけで生活費をカバーできる状態を指します。
この概念は、単に早期に仕事を辞めることではなく、自分が真に望む人生を送るための経済的自由を手に入れることが目的です。
FIREを目指す最大のメリットは、「人生の主導権を自分の手に取り戻すこと」にあります。
FIREとは
経済的に自立し、真に望む時間(人生)を手に入れること
経済的に自立していれば、無理に会社にいく必要はありませんし、嫌な上司や取引先と付き合う必要もありません。
仕事に追われる日々を脱し、自分が価値を感じる活動や趣味、家族との時間に集中することができるようになるのです。
2. FIREの4つの種類
FIREの目指し方には、大きく分けて4つのスタイルがあります。
それぞれ異なる特徴や目標資産額を持つため、自分のライフスタイルや価値観に合ったスタイルを選ぶことが重要です。
4つのFIREのスタイルについてみていきましょう。
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Fat FIRE(ファットFIRE)
贅沢な暮らしを維持しながらリタイアを目指す方法です。通常のFIREよりも多くの資産が必要であり、高級品の購入や頻繁な旅行、外食を楽しむことができます。
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Lean FIRE(リーンFIRE)
質素でシンプルな生活を送りつつ、最低限の資産で経済的自由を目指す方法です。節約スキルが重要で、支出を厳しく管理する必要があります。
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Barista FIRE(バリスタFIRE)
完全にリタイアするのではなく、パートタイムの仕事や副業で一部の収入を得つつ、資産運用の収入を併せて生活するスタイルです。
労働時間を大幅に減らしつつ、労働というかたちで社会とのつながりを保ちます。
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Coast FIRE(コーストFIRE)
若い頃に資産を一定額貯め、その後は資産を運用することで老後資金を確保しながら、日々の生活費のみを働いて賄うスタイルです。
資産運用の力を最大限活用し、余裕のある人生設計を実現できます。
3. FIREを達成するためのロードマップ
FIREを実現するためには、次のようなステップを踏む必要があります。
ステップ1:支出を正確に把握する
生活費を正確に把握することがFIRE達成への第一歩です。
まずは家計簿アプリやスプレッドシートを使って、最低でも1ヶ月ごとに支出を徹底的に記録し、一年間の支出を把握していきます。
固定費(家賃、光熱費、保険料など)と変動費(食費、娯楽費など)に分類して分析すると、どの項目が節約可能か一目で分かります。
めんどくさいと思うかたに向けて、自動で家計簿を作成してくれるアプリがあるのでおすすめです。
ステップ2:資産目標を設定する
ステップ1で年間の必要生活費を基準にしてFIRE達成に必要な資産総額を計算します。
一般的には、年間生活費の25倍を目標にする「4%ルール」が推奨されます。
4%ルールとは
4%ルールとは、退職後に毎年資産総額の4%を取り崩して生活費に充てることで、30年以上にわたり資産が枯渇しないという理論です。
ただし、現実的にはインフレや市場変動リスクがあるため、余裕を持った計画が推奨されます。長期的視野で計画を立てることが肝心です。
ステップ3:支出の最適化を徹底する
支出の最適化とは、無理のない範囲で生活費を抑えることです。
支出の最適化の例をいくつかご紹介します。
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格安SIMへの変更
格安SIMへの変更や携帯プランの見直しをすることで、毎月の通信費を大幅に削減できます。
一般的なキャリアと比べて数千円単位での節約が可能です。
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固定費の見直し(家賃・保険料)
家賃の安い物件への引っ越しや、不要な保険の解約・見直しを行うことで固定費を大きく抑えることができます。
家賃や保険料といった大きな固定費の削減は毎月一定の節約効果があり、FIRE達成に直結します。
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サブスクリプションサービスの整理
動画配信サービスや音楽配信サービスなど、複数のサブスクを利用している場合、本当に利用頻度が高いもの以外は解約しましょう。
無駄な出費を削減できます。
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食費の管理・自炊の徹底
外食を減らし、自炊を積極的に取り入れることで食費を大幅に節約可能です。
さらに食材のまとめ買いや特売品の活用など、日々の工夫で節約効果を高めることができます。
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クレジットカードやポイントの活用
クレジットカードのポイント還元やキャッシュレス決済のキャンペーンを利用して、日々の支出でポイントを効率よく貯めましょう。
貯まったポイントを日用品や食品の購入に充てることも可能です。
毎月の支出を細かく見直し、継続的に改善を続けることで、大きな節約効果が期待できます。
ステップ4:収入源を拡大する
FIREを早く達成するためには収入源を増やすことが重要です。
主な収入源拡大の例を見てみましょう。
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副業
ブログやYouTube、クラウドソーシングサイトを利用してライティングやデザインなど、自分のスキルを活かした副業を始めます。
収入源を多様化することでリスクを分散し、安定した収入を確保できます。
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キャリアアップ・転職
本業の収入を高めるために、キャリアアップを目指した転職や資格取得を検討します。
特にIT業界や専門職などの需要が高い分野では、転職によって収入を大幅に増やせる場合があります。
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不動産収入
余裕資金があれば、マンションやアパートなどへの投資を行い、家賃収入という安定した不労所得を得ることができます。
不動産投資は初期投資が高額ですが、安定的な収益が期待できます。
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投資による配当収入
高配当株式やETFを活用して定期的な配当収入を得ることが可能です。株式市場に関する基礎的な知識を身につける必要がありますが、長期的に安定した収入源として有効です。
ステップ5:効果的な資産運用を行う
資産運用はFIRE達成の鍵を握る重要なステップです。
初心者には、少額から企業の株を購入しつつ、長期・分散・積立投資をすることが特におすすめです。
慣れてきたら、高配当株投資や不動産投資などの手法を取り入れて収入の多様化を図ります。
ステップ6:進捗状況を定期的にチェックする
最後に、FIREまでの進捗状況を定期的に確認することが非常に重要です。
月次や年次で資産額、収入額、支出額を振り返り、目標に対して順調に進んでいるかどうかを確認しましょう。
状況に応じて資産運用の方法や支出管理の改善を繰り返し行うことで、より早く目標を達成できます。
4. FIRE達成におすすめの投資戦略
資産形成を成功させるためには、安全性が高く継続可能な投資手法を選ぶことが大切です。
特に初心者には、低コストで広く市場に分散投資できるインデックス投資がおすすめです。
ここでは、牛係長がおすすめのインデックスと高配当投資をご紹介します。
インデックス投資
インデックス投資とは、市場全体や特定の指数(例えば、米国株式市場のS&P500や全世界株式指数など)の動きに連動する投資信託を活用した投資方法です。
この投資手法の大きな特徴は、運用手数料(コスト)が低く、分散投資によりリスクを軽減できる点にあります。
長期的には市場全体が成長するという前提のもと、安定した運用成果が期待できるため、初心者にも適した投資方法です。
高配当株投資
高配当株投資とは、安定的かつ高い配当金を支払う企業の株式に投資し、定期的な配当収入を得る投資手法です。
この投資方法の魅力は、市場の株価変動に左右されにくい安定的な収入源を確保できる点にあります。
FIRE後の生活費を賄うための重要な収入源として特に有効です。
ただし、企業選びが非常に重要で、配当金が安定している企業、財務状況が良い企業を選ぶ必要があるため、会計の知識が必要になります。
5. FIREのメリット・デメリット
FIREを目指すにあたり、そのメリットとデメリットを正しく理解しておくことが大切です。
メリット
自由な時間の獲得
FIREを達成すると、仕事に縛られることなく自由に時間を使えます。
趣味や旅行、家族や友人との時間、ボランティア活動など、自分が本当にやりたいことに時間を費やすことが可能になります。
会社から与えられた目標や価値観に合わせる必要はなく、自分の本当の価値観に沿った生き方を選択し、有限な時間を好きなことに割り当てることができます。
精神的ストレスの軽減
仕事のプレッシャーや人間関係など、日常のストレスから解放されます。
経済的な不安が減ることにより、精神的に余裕のある生活を送ることができます。
本当に大切な家族や友人、取引先のみと好きな仕事や時間を共有すればいいのです。
働き方や生き方の選択肢が広がる
FIREを達成すると、働くことが義務ではなく選択肢になります。
フルタイムではなく、パートタイムやフリーランス、自営業など、自分に合った柔軟な働き方が可能です。
毎日朝から夜まで与えられた仕事に拘束される必要がなくなると思っただけで、わくわくしませんか?
デメリット
社会的孤立の可能性
職場を離れることで、社会との繋がりが希薄になる可能性があります。
意識的にコミュニティや趣味のグループなどを通じて、社会的な交流を維持する努力が必要です。
常に仲のいい同期や友達とは連絡をとったり食事に出かけることで、信頼関係を維持する努力は必要です。人的資本は人間の幸福度に直結します。
FIREする前から、人的資本の形成に注力しておき、FIRE後も人間関係を大切にしておきましょう。
資産運用や管理の負担
FIREを維持するためには、継続的に資産運用を管理し、市場の変動に対応する必要があります。
適切な知識とスキルが求められ、定期的な勉強や情報収集が必要になります。
また、SNSなど情報が溢れかえっている昨今のため、情報の取捨選択は欠かせません。
不要な情報の遮断、適切な情報の取得をする知識が必要となります。
4%ルールは運用していることが前提条件なので、正しい資産運用の知識は必要です。
生活水準の低下リスク
FIRE達成のために生活費を抑え過ぎると、生活の質が低下する恐れがあります。
適切なバランスを保ちながら節約する工夫が重要です。
焦ってFIREをすると、資産減少に怯えてストレスを抱え込むことになりかねません。
余裕のある資産形成はもちろんのこと、社会資本となる『自力で稼ぐ力』は失わないように維持すると心身面で安定します。
これらのメリットとデメリットを考慮した上で、自分にとって最適なFIRE計画を立てましょう。
6. FIREに必要なマインドセット
FIRE(経済的自立と早期リタイア)を達成するには、強い主体性と継続力を伴ったマインドが不可欠です。
FIREとは
FIREには、主体性と自制心が不可欠です
まず大切なのは「自分の人生を自分でデザインする」という主体的な姿勢。
他人の価値観や常識に流されず、自らの目標と理想のライフスタイルを明確に描くことが出発点です。
うまく物事が進まない場合に、周りのせいにせず自身の行動を変えることによって苦難を切り開く必要があるため、主体性は必須です。
次に自らの欲望をコントロールする自制心。
欲望に流されず、本当に価値ある支出を見極める力を養い、収入の一部を計画的に投資に回す意思の強さが必要です。
市場や他人の言動に振り回されず、地道に資産形成を続ける冷静さと継続力が、FIREを現実のものにします。
FIREは単なるリタイアではなく、自分で選び取る自由な人生。だからこそ、すべての選択に責任を持つ主体的なマインドや自制心こそが、その原動力となります。
まとめ
FIREという考え方やFIRE達成までのロードマップについて詳細に解説しました。
牛係長Blogでは、FIREを目指す皆さんに向けて役立つ情報を発信していますので、ぜひ牛係長Blogに遊びに来てください。
人生の主導権をみなさん自身に回帰させるため、FIREへの第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。